LC-MS/MSを用いた畜水産物中の残留アセトアミノフェン分析法の開発

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タイトル別名
  • Development of residual acetaminophen analysis method in livestock and marine products using LC-MS/MS
  • LC-MS/MS オ モチイタ チクスイサンブツ チュウ ノ ザンリュウ アセトアミノフェン ブンセキホウ ノ カイハツ

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説明

食品中に残留する動物用医薬品による健康被害を防ぐため、食品衛生法に基づいて食品ごとに動物用医薬品の残留基準値が設定されている。中枢性解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェン(AAP)は、平成23年に豚での使用が承認され残留基準値が定められたものの、その残留分析法は公に示されていない。そこで、本研究ではLC-MS/MS(Liquid Chromatograph-Mass Spectrometry)を用いた畜水産物中の残留AAPの分析法の開発を行った。その結果、一律基準レベル(0.01ppm)のAAPを良好なピーク形状で分離・検出できた。本分析法の妥当性を評価するため、畜水産物(豚の筋肉、脂肪、肝臓、牛乳、鶏卵、はちみつ、うなぎ及びしじみ)を用いて残留農薬等試験法開発事業実施要領が定める添加回収試験を行った。その結果、真度72.1~103.2%、併行精度0.5~6.7RSD%と同要領の評価基準を満たした。このことから、本分析法は畜水産物中のAAPの残留分析法として適用可能と考えられた。

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