ビオチンの添加が交雑種去勢肥育牛の産肉性に及ぼす影響(1)

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of feeding biotin on crossbred steers fattening -1sup(st) report-

抄録

千葉県では牛肉品質向上の取組みとして不飽和脂肪酸含量を高める飼料の添加試験を行っている。本報では脂肪酸合成の補酵素として働く水溶性ビタミンであるビオチンを用い、交雑種去勢牛12頭を供試し試験を行った。試験区は、肥育中期(15.6ヵ月齢)以降、出荷(25ヵ月齢)までの11ヵ月間ビオチン400mg/日を添加する中期区と、肥育後期(20.9ヵ月齢)以降、出荷(25ヵ月齢)までの6ヵ月間ビオチン400mg/日を添加する後期区と、無添加の対照区の3区を設定し各4頭を配置した。その結果、発育成績はビオチンを添加した2区が良好であり、血液生化学性状においてビオチンを添加した区ではT-choが高値を示す傾向にあった。また、牛肉中の粗脂肪含量についてはビオチンを添加した2区が対照区より高値を示した。枝肉成績はビオチンを添加した2区できめ・光沢・締まりが有意に高値を示した。

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