愛知県内アサリ漁場における秋冬季のアサリ肥満度の変動と減耗

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タイトル別名
  • Fluctuations of condition factor and decrease of the stock of asari clam Ruditapes philippinarum during autumn and winter, at multiple fishing grounds, in Aichi Prefecture
  • アイチ ケンナイ アサリ ギョジョウ ニ オケル アキ トウキ ノ アサリ ヒマンド ノ ヘンドウ ト ゲンモウ

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抄録

アサリの漁獲動向が異なる愛知県内の各地区において,アサリの個体数密度,肥満度等の調査を行った結果,衣崎地先及び六条潟において,12月上旬を中心に急激な減耗が確認された。減耗前の肥満度は極めて低く,産卵後に減耗したことから,この時期の減耗は,成熟産卵によるエネルギー消費により活力不足が増長することによって生じる可能性が高いと考えられた。また,各調査点の肥満度の水準と個体数密度には有意な正の相関があることが確認され,アサリの資源形成には肥満度が関係していることが示唆された。さらに,西三河地区の一色干潟における肥満度の経年変動には低下傾向が認められ,近年の資源減少と関係している可能性が考えられた。

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