チモシー新品種「センプウ」の育成

書誌事項

タイトル別名
  • A new timothy variety “Senpuu”
  • チモシー シン ヒンシュ 「 センプウ 」 ノ イクセイ

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抄録

チモシー「センプウ」は,2005年から2017年に,北海道立総合研究機構北見農業試験場とホクレン農業協同組合連合会との共同研究により育成された。2015年から2017年に「北見33号」の系統名で各種の検定試験に供試し,2018年に北海道の優良品種に登録された。現在,「センプウ」の品種名で種苗法に基づく品種登録を申請中である。本品種は5栄養系の交配による合成品種法により育成された。最も重要な特性は,早晩性が極早生で,従来の極早生品種「クンプウ」と比べ,収量性,斑点病抵抗性および混播栽培に必要な競合力に優れることである。適応地域は北海道全域である。主として年3回刈り採草地への導入により,収量性の向上と草地植生の維持・改善を通じて,良質な自給粗飼料の生産性向上に貢献することが期待される。

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