ダリアの冬春出し作型における高節位採花,大苗および暗期中断電照を組み合わせた多収生産技術

書誌事項

タイトル別名
  • High-yield production technology combining high-node harvesting, large seedlings, and night break lighting for winter-spring shipping of dahlia
  • ダリア ノ フユ シュン ダシ サクガタ ニ オケル コウセツイサイカ,ダイナエ オヨビ アンキ チュウダンデンショウ オ クミアワセタ タシュウセイサン ギジュツ

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説明

ダリアの冬春出し作型において,高節位採花,大苗定植,暗期中断電照およびそれらを組み合わせた栽培方法が生育,開花および切り花品質に及ぼす影響を検討した。70cmの切り花長を確保した直下の節で収穫する高節位採花は,側枝基部を2節残して採花する低節位採花に比べ,切り花のボリュームは低下したが,採花本数が増加した。2.5号ポットで育苗した大苗定植は,慣行の128穴のセル苗定植に比べ摘心を3週間前後早く行うことができ,採花が早まった。暗期中断3時間電照は14.5時間日長の明期延長に比べ開花が遅くなるが,切り花のボリューム向上および舌状花数の増加につながった。高節位採花,大苗定植および暗期中断電照を組み合わせた栽培方法では,低節位採花,セル苗定植および明期延長電照に比べ,切り花品質を維持しながら,採花本数が向上した。しかし,露心花の発生しやすい「かまくら」では,高節位採花,大苗定植および暗期中断電照の組み合わせにより露心花の発生が多くなった。一方,商品性のある切り花本数も増加し,経営試算における所得が低節位採花,セル苗定植および明期延長電照の組み合わせの約2.2倍となった。高節位採花,セル苗定植および暗期中断電照の組み合わせにおける採花本数の増加効果は「かまくら」と「黒蝶」で品種間差が認められたが,大苗利用による効果は両品種とも30%であった。

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