加齢による黒毛和種雌牛の繁殖諸形質及び産子の生時体重、初期発育への影響

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  • カレイ ニ ヨル クロゲワシュ メウシ ノ ハンショク ショ ケイシツ オヨビ サンコ ノ セイジ タイジュウ 、 ショキ ハツイク エ ノ エイキョウ

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富山県農林水産総合技術センター畜産研究所で記録された黒毛和種雌牛の繁殖及び産子の成績を用いて、繁殖の諸形質と産子の生時体重及び初期発育に影響を与える要因について検討した。分析対象の繁殖形質として、分娩間隔、妊娠期間、空胎期間及び分娩後初回種付日数を取り上げ、母性効果として、産子生時体重及び初期発育を取り上げた。各形質について、雌牛の年齢を要因として相関係数を求めた。また、繁殖形質については、雌牛を10歳未満と10歳以上に分けてt-検定を実施し、母性効果については、4歳未満、4歳以上9.5歳未満及び9.5歳以上に分け、分散分析を実施した。分析の結果、繁殖に関する全ての形質について、10歳以上において日数の延長が認められた。一方、産子の生時体重については、性別及び父である種雄牛の系統により異なる結果となった。また、初期発育については、4歳未満の雌牛由来産子の発育が低かったが、9.5歳以上の雌牛由来産子の発育は低下しなかった。以上の結果より、高齢牛については、繁殖能力の低下は認められるが、母性効果の低下については確認できなかった。

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