DNAバルクサンプルの全ゲノムシークエンスによる比内地鶏の行動的ストレス反応性関連遺伝子の探索

書誌事項

タイトル別名
  • DNA バルクサンプル ノ ゼン ゲノムシークエンス ニ ヨル ヒ ナイチ ケイ ノ コウドウテキ ストレス ハンノウセイ カンレン イデンシ ノ タンサク

この論文をさがす

抄録

比内地鶏における行動的ストレス反応性関連遺伝子の候補領域を探索するため,次世代シーケンサーを用いたDNAバルクサンプルの全ゲノムシークエンスを行った。比内地鶏のメスを用いて初生時に実施した行動反応試験の結果をもとに行動的ストレス反応性の異なる仮想の調査群を作成し,血液から抽出したDNAを群ごとに等量ずつ混ぜ合わせ,シークエンス解析に供した。解析の結果約11,000,000座位の変異が検出された。これらの中から影響度の高い変異を抽出し,各座位における,全冗長度に占める変異塩基の割合を群における変異の頻度であると仮定して,カイ二乗検定により群間で有意に頻度の異なる領域を調べたところ,6,153座位が検出された。このうち,機能が明らかとなっているものは2,732座位であった。今後は,個体レベルの多型とストレス反応性との関連解析や当該領域の変異が遺伝子の発現および機能にもたらす影響について調査を行う必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ