Growth of elite Autumun-white standard type chrysanthemum line '111', effect of gibberellin treatment and characteristics of stem elongation mutant line irradiated synchrotron radiation

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  • 秋白輪ギク有望系統「111」の育成とジベレリン処理の効果およびシンクロトロン放射光照射による茎長伸長性変異系統の特性
  • アキ ハク リン ギク ユウボウ ケイトウ 「 111 」 ノ イクセイ ト ジベレリン ショリ ノ コウカ オヨビ シンクロトロン ホウシャコウ ショウシャ ニ ヨル ケイチョウ シンチョウセイ ヘンイ ケイトウ ノ トクセイ

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Abstract

交雑育種により育成した秋白輪ギク系統「111」は,草姿および頭花のボリューム感が優れ,無側枝性および低温管理下で開花が遅延しない有用特性を有する。しかし,茎長の伸長性が主力品種「神馬」に劣るため,ジベレリン処理による茎長伸長効果を検討した結果,茎長の伸長効果は認められるものの「111」に対する効果は十分でなかった。また,「111」の茎長の伸長性を向上させるために,シンクロトロン放射光照射による変異誘発を試みた。茎長が対照の「111」の平均茎長より11%以上長い90株(9.6%)を984株から一次選抜し,最終的に選抜した「111-9」の茎長は,対照の「111」より18~27cm長かった。しかし,「111-9」の茎長は,「神馬」と比較して,11月および2月開花作型で5cm短かった。2月開花作型における収穫までの日数は「神馬」より5日短く,低温管理下で開花が遅れない特性を有すると考えられた。一方,摘芽数は「111」より多く,「神馬」と同等であったことから,無側枝性は消失したと考えられ,「111」の二つの有用特性を併せ持つ茎長伸長性変異系統は得られなかった。しかし,ジベレリン処理では得られない茎長伸長性を示す複数の変異体が認められたことから,シンクロトロン放射光はキクの茎長の伸長性向上を目指す育種に有効であると考えられた。

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