Effect of total mixed ration feeding, which combines high sugar and highly digestible whole crop rice silage and whole crop barley silage, on dairy cow milk production

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  • 高糖分高消化性イネWCSとオオムギWCSを組み合わせたTMRの給与が乳生産に及ぼす影響
  • コウトウブン コウショウカセイ イネ WCS ト オオムギ WCS オ クミアワセタ TMR ノ キュウヨ ガ ニュウセイサン ニ オヨボス エイキョウ

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穂や籾の割合が極めて低く、茎葉部の糖含量と繊維消化性が高い高糖分高消化性イネホールクロップサイレージ(WCS)用品種と水田二毛作で生産が可能なオオムギWCSを組み合わせた混合飼料(TMR)を発酵TMRとしたものおよび部分的混合飼料(PMR)を調製し、泌乳牛を用いた給与試験を行い、以下の結果を得た。1 乾物摂取量(DMI)は、対照区23.7kg/日、25%区22.9kg/日および30%区22.5kg/日、乳量では、対照区29.2kg/日、25%区30.6kg/日および30%区33.9kg/日となり、各区に有意な差は認められなかった。乳成分の乳脂肪率においては、対照区4.32%、30%区4.49%となり、30%区が高い値(p<0.05)となった。その他の成分には差は認められなかった。2 第一胃内溶液性状は、各区ともpH6.5程度で正常値の範囲内であったが、30%区のn-酪酸濃度割合が10.9%と他の区に比べ低い値(p<0.05)であった。3 血液生化学性状は、各項目に有意な差は認められず、いずれも正常値の範囲内であった。4 発酵TMRの消化率に有意な差は認められなかったが、中性デタージェント繊維は、対照区55.9%、25%区62.4%、30%区60.9%となり、25%区および30%区が高い値となった。5 飼料費および経済性の試算では、乳量30kg/日・頭とした場合の飼料費で対照区1,678円、25%区1,468円、30%区1,264円となり、搾乳牛頭数を50頭とした場合1日あたり30%区で20,700円の飼料費が低減できることが明らかとなった。6 搾乳ロボット飼養における30頭規模の実証給与(PMR給与)でも、乳量30kg/日以上の乳生産が可能で乳成分においても良好であった。以上のことから、泌乳牛における高糖分高消化性イネWCSとオオムギWCSを混合した発酵TMRおよびPMRを給与しても輸入乾牧草を主な粗飼料源とする飼料と同等の生産性が得られ、水田二毛作で生産が可能な自給粗飼料の利用拡大の可能性が示唆された。

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