泌乳期に接種した牛乳房炎多価不活化ワクチンの乳中生菌数および体細胞数に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of bovine mastitis polyvalent inactivated vaccine inoculated during lactation on milk bacterial and somatic cell counts
  • ヒニュウキ ニ セッシュ シタ ウシニュウボウエン タカ フカツカ ワクチン ノ ニュウチュウ セイキンスウ オヨビ タイサイボウスウ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

注射型牛乳房炎ワクチンは臨床症状軽減に効果があると報告されている。このワクチンは乾乳期間に2回と分娩後に1回接種する製剤であり,泌乳期間中に接種した報告は少ない。そこで,本研究では泌乳期間中にワクチン接種し,乳汁中生菌数と体細胞数に与える影響を経時的に調査した。供試牛は健康な乳牛4頭14分房を用いた。試験開始時から17週まで乳汁を採取し菌種の同定,生菌数と体細胞数の測定を行った。ワクチン接種1回目は試験開始時に行い,2回目は5週間後に行った。その結果,ワクチン接種完了前後の生菌数の比較では,ワクチン接種後が有意(P<0.05)に低い値を示し,体細胞数接種後に低い傾向を示した。泌乳期間中の牛にワクチンを2回接種する方法は,泌乳期間中の牛乳房炎防除対策プログラムとして有効であると考えられた。

収録刊行物

  • 家畜衛生学雑誌

    家畜衛生学雑誌 46 (2), 81-87, 2020-10

    武蔵野 : 日本家畜衛生学会

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