スチールヘッド系の雌と箱島系の雄から作出した交配種の遊漁用ニジマスとしての利用の検討

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  • スチールヘッドケイ ノ メス ト ハコトウケイ ノ オス カラ サク ダシタ コウハイシュ ノ ユウリョウヨウ ニジマス ト シテ ノ リヨウ ノ ケントウ

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抄録

群馬県水産試験場川場養魚センター(以下「川場養魚センター」という。)で、箱島系のニジマスOncorhynchus mykiss(以下「箱島系」という)の雌とスチールヘッド系のニジマス(以下「スチール」という。)の雄との交配により作出された「ハコスチ」は、引きの強さを計測する試験において、スチールと同等の引きの強さを持つことが確認された。しかし、ハコスチと親魚の組み合わせが逆である、スチールの雌と箱島系の雄の交配により作出した交配種(以下「スチハコ」という。)については、今まで評価が行われていなかった。そこで、今回はスチハコを作出し、外部形態、引きの強さについての試験を行い、遊漁用ニジマスとしての特性を評価することにした。試験の結果、スチハコとハコスチは外部形態と引きの強さについてほとんど相違がないと考えられた。しかし、その他の指標で比較したところ、発眼率がハコスチとスチハコで大きく異なり、ハコスチに比べてスチハコは発眼率が大幅に低かった。このことから、生産効率を考慮すると、ハコスチを遊漁用ニジマスとして利用するのが望ましいと考えられた。

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