スプレーカーネーションの新品種「ほほえみ」および「ももかれん」の育成

書誌事項

タイトル別名
  • Breeding of new spray-type carnation cultivars 'Hohoemi' and 'Momokaren'
  • スプレーカーネーション ノ シン ヒンシュ 「 ホホエミ 」 オヨビ 「 モモカレン 」 ノ イクセイ

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説明

1)「ほほえみ」スプレータイプのカーネーション新品種「ほほえみ」は,長崎県農林技術開発センターにおいて,「長崎7465」に「あこがれ」を交配した品種である。「ほほえみ」の花の特徴は,八重咲きで,花色は薄紫ピンク色(RHS-カラーチャートRED-PURPLE GROUP 62-C)である。花径は6.4cmで「だいすき」より大きい。花弁数は79.7枚で「だいすき」より多い。二次花柄数は0.8本で「だいすき」より少ない。2)「ももかれん」萎凋細菌病は,我が国におけるカーネーション栽培上,最も重要な病害の一つである。スプレータイプのカーネーション新品種「ももかれん」は,長崎県農林技術開発センターにおいて,萎凋細菌病抵抗性を有する初の実用品種「花恋ルージュ」と,「だいすき」の交配により得られた。「ももかれん」は,萎凋細菌病抵抗性を有するスプレータイプでは初の実用品種である。3回の萎凋細菌病菌接種試験において,「ももかれん」の罹病率は0%で,罹病率100%の「ノラ」に比べて強い抵抗性を有する。「ももかれん」の花の特徴は,八重咲きで,花色は濃い赤紫色(RHS-カラーチャートRED-PURPLE GROUP 61-D)である。花径は5.8cmで「ダークピンクバーバラ」と同程度である。花弁数は55.5枚で「ダークピンクバーバラ」より多い。

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