三重県内のブロイラー2農場における幼雛の鶏脳脊髄炎の発生

書誌事項

タイトル別名
  • Avian encephalomyelitis of broiler chicks of two farms in Mie
  • 業績ノート 三重県内のブロイラー2農場における幼雛の鶏脳脊髄炎の発生
  • ギョウセキ ノート ミエ ケンナイ ノ ブロイラー 2 ノウジョウ ニ オケル ヨウヒナ ノ ケイ ノウ セキズイエン ノ ハッセイ

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説明

2015年4月,三重県内のブロイラー2農場において,入雛後間もない幼雛に歩行異常を伴う衰弱や死亡が認められたため,病性鑑定を実施した結果,ともに鶏脳脊髄炎(AE)と診断された。疫学調査を実施したところ,両農場とも県外の同一の種鶏場から初生ひなを導入していた。導入された一部のひなが抗鶏脳脊髄炎ウイルス(AEV)抗体を保有しておらず,種鶏に対するAE生ワクチンの飲水投与方法が適切でなかったことが確認された。さらに,種鶏場では,2月下旬から3月中旬にかけて産卵率や孵化率の低下,死籠卵や孵化雛の異常があったこと,また,両農場のAE発生群は産卵低下前の種卵から孵化したことが確認された。種鶏場のワクチン接種方法の見直し,および両農場の消毒徹底を行ったところ,以後AEの発生は認められていない。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 52 (3), 197-201, 2016-11

    つくば : 鶏病研究会

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