プロバイオティクスに関係する微生物叢 : 100年の進歩とその有効性;作用機序(田名網祥一ほか4名 訳)

書誌事項

タイトル別名
  • Probiotic micro-organisms : 100 years of innovation and efficacy; modes of action
  • プロバイオティクスに関係する微生物叢 : 100年の進歩とその有効性 : 作用機序
  • プロバイオティクス ニ カンケイ スル ビセイブツソウ : 100ネン ノ シンポ ト ソノ ユウコウセイ : サヨウ キジョ

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説明

プロバイオティクス微生物叢から恩恵を得られることが100年以上にわたり,そして鶏では50年間にわたり有用であることが認められてきた。Fuller(1989)は,プロバイオティクスを「腸内の微生物叢のバランスを改善することにより,宿主動物に有益な影響を及ぼす生菌飼料添加物」として再定義した。腸内微生物叢のバランス改善による利益は,生産性,あるいは病原菌の定着阻止に反映される。鶏生産におけるプロバイオティクス微生物叢の使用は,広く受け入れられており,抗菌性成長促進剤に対する2006年のEUからの禁止令によって新しい好機が生じた。配合飼料に使用されている多くの生菌剤は,消化管(GI)内に通常生息している比較的少数の微生物叢で構成されている。それらは非芽胞菌,芽胞菌,真菌あるいは酵母を含み,単独あるいは複数の株からなる製品として提供される。提案されている作用機序に関する総説が,クオラムセンシング(quorum sensing;細胞間情報伝達)干渉の取り組みを含めてここに報告されている。

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