スワイプ操作を用いた画像選択型個人認証SwipeDirectionの提案とそのユーザ評価について
説明
スマートフォンは個人情報を多く保持しており,不正利用のリスクが高い.また,公共の場で使用されることが多いことから,覗き見により認証時に入力した情報が盗み取られる危険性が高い.先行の研究によってスマートフォン向けの覗き見攻撃耐性を有する画像選択型認証が複数提案されているが,秘密情報として画像以外にも記憶しなければならない情報が多数あり,画像の記憶における優位性を損ねていると考えられる.本稿ではスマートフォンが標準的に搭載しているタッチパネルの基本操作であるスワイプとタップを用いて,覗き見攻撃耐性とユーザビリティを両立する画像選択型個人認証手法 SwipeDirection を提案する.秘密情報は画像のみとし,画像優位性効果を活かしてユーザの記憶負荷低減を図った.本稿では SwipeDirection のユーザビリティと覗き見攻撃耐性を評価するためのユーザ実験を実施し,先行研究である Secret Flick と比較して検証を行った.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2022論文集
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マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2022論文集 2022 278-283, 2022-07-06
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050856196397660416
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB