コンテンツツーリズム現象における 「コンテンツ化」を支えるリアリティ ~「物語消費論」と「キャラ/キャラクター論」からの理論的検討~

書誌事項

タイトル別名
  • Realistic Components for Activating “Contentsization” on Contents Tourism : A Theoretical Review from “Story Consumption” and “Kyara / Character”

抄録

近年のコンテンツツーリズム研究では、物理的場所をメディアとみなし、メディア形式を横断した「コンテンツ化」=コンテンツの「物語世界の展開・拡張プロセス」の事象としてコンテンツツーリズムの場(「聖地」)を捉える議論がある。本稿では、この議論を踏まえ、なぜ/どのように「コンテンツ化」が発動するのか、という問いからメディアミックスやキャラクターに関する先行研究を検討し、「コンテンツ化」を駆動させるリアリティの源泉として、「キャラ」の集合知の存在を指摘する。「キャラ」の集合知は、多様なメディア参加者によるコンテンツの受容・解釈・共有・編集・創造によって更新される。これらのメディア実践と集合知の同期がコンテンツツーリズムおよび「コンテンツ化」のダイナミズムを支えている。

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