富山県立山町七姫平におけるセッケイカワゲラ類の出現個体数(2020・2021年)

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  • Seasonal and Annual Occurrence of the apterous winter stoneflis at Shitihime-daira, Tateyama-machi, Toyama Prefecture in 2020 and 2021

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抄録

富山県立山町藤橋から七姫平間において、2020年1~3月と2021年2月,3月に、合わせて9日間、一回当たり4時間をかけ、雪上にあらわれるセッケイカワゲラ類(ユキクロカワゲラとハダカカワゲラ類の一種)の季節的消長の調査を行った。2004年に行った同様の調査結果と比較したところ、2月はじめから3月はじめにかけてのセッケイカワゲラ類の出現個体数は、温暖で少雪であった2020年も、例年以上の積雪のあった2021年も、平年並みの積雪であった2004年も共に各年間で特段の差は見られなかった。しかし、2004年に比べ、2020年1月下旬ではユキクロカワゲラの個体数が多く,同3月中旬にはハダカカワゲラ類の一種の出現個体数が大変少なかった。これは、少雪であった2020年では1月中旬以降の積雪を待ってユキクロカワゲラがまとまって雪上に出現したものと考えられ、また,3月中旬には積雪もほとんど無くなったことによると考えられた。

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