LGBTQに関連した世界のTVスポット広告の内容分析

Bibliographic Information

Other Title
  • LGBTQ ニ カンレン シタ セカイ ノ TV スポット コウコク ノ ナイヨウ ブンセキ
  • A Content Analysis of LGBTQ TV Spot Advertising in the World

Search this article

Description

本稿の目的はマーケティングにおけるLGBTQ(性的マイノリティ)の存在感が増しているなか,北米・欧州・アジア・オセアニア・アフリカの各地域におけるLGBTQに関連したTVスポット広告(以下,スポット広告)の内容分析によりどのような特徴や傾向があるかを明らかにし,類型化することである。このような研究が必要な理由は,欧米を中心として企業のマーケティング活動においてもLGBTQは消費やブランド評価に影響力がある有望な顧客層と位置づけられていることが挙げられる。これまで広告に関しては人種のマイノリティや男性・女性の社会的役割を中心とするジェンダー研究を中心として議論がなされてきたが,LGBTQに関連するスポット広告の内容の研究は殆どなされていない。本稿は世界最大級の広告動画データベースであるExtreme Reachのデータを使用して,LGBTQを対象とするスポット広告を抽出した。発見事実としてはLGBTQスポット広告が北米(アメリカ)と欧州(イギリス)を中心に制作・公開されていることや(1)LGBTQの問題を正面から捉え,理解促進や支援を訴求するアプローチと(2)LGBTQを顧客の多様性の一部として取り込んだアプローチに類型化され,今後の課題が示された。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top