サーストン法を用いた英語前置詞inの周辺的事例の意味的距離に関する一考察
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英語の前置詞in は、「容器」のイメージスキーマを中心義として、様々な用法へと意味的に拡張していると説明される。その中でも、中心義との繋がりが希薄なものは周辺義とされ、各用法は放射状カテゴリーを形成していると言われている。しかしながら、こうした説明は研究者の直感と内省によって行われたものであり、言語使用者の概念化を真に反映したものとは限らない。本研究は、前置詞inの複数の用例のペアを日英語母語話者に提示し、中心義に近いものを選ばせる方法(サーストン法)で各用法の相対的心理的距離を可視化した。結果として、先行研究で示された中心義と周辺義の定義の正しさが一部確かめられ、一方では不確かさが示唆された。
Journal
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- 地域総合研究
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地域総合研究 (23(Part1)), 101-111, 2022-07-31
松本大学地域総合研究センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050856904115589760
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- NII Book ID
- AA11589709
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- KAKEN