高等学校日本史の単元開発研究 ― 解釈批判学習と討論学習からのアプローチによる地域史学習 ―

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  • コウトウ ガッコウ ニホンシ ノ タンゲン カイハツ ケンキュウ カイシャク ヒハン ガクシュウ ト トウロン ガクシュウ カラ ノ アプローチ ニ ヨル チイキシ ガクシュウ

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抄録

現在の高校における歴史教育は、教科書に記載されている学問的解釈を唯一の真理であるかのように一方的に教授する「閉ざされた歴史認識」の形成に陥っている。また、通史学習が中心となり、地域史の観点から日本史を考察するという試みも少ない。このような状況を踏まえて本研究は、学習者が自由に自分なりの歴史像や歴史観をつくることができる「開かれた歴史認識」の育成と地域史から日本史全体を考察させる単元開発の研究を行った。授業理論は解釈批判学習と討論学習の両論を融合させ、教材は「北の防御性集落」を取り上げた。そして、実験授業を行い、研究の有効性を考察した。その結果、生徒は歴史解釈を選択し、討論によって自ら選択した歴史解釈を吟味・検討することにより、歴史認識を高めた。また、「北の防御性集落」の歴史的意義について、通史の既習知識を応用させて自らの歴史観をつくりあげた。

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