マルクスの労賃"前払い”

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  • Marx and wage advances
  • マルクス ノ ロウチン マエバライ

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抄録

はしがきI 『資本論』における労賃“前払い” 1.本稿における労賃“前払い”・“後払い”とは 2.第2篇「貨幣の資本への転化」末で労賃“前払い”の前提が始まる 3 .第3篇「絶対的剰余価値の生産」第7章「剰余価値率」でも労賃“前払い”を継続。エンゲルスによる注28a 4 .第5篇「絶対的および相対的剰余価値の生産」第14章「絶対的および相対的剰余価値の生産」においても労賃“前払い”を継続するものの,章末近くで終えられる 5.第6篇「労賃」以降は労賃“後払い”  (1)第6篇「労賃」において労賃“後払い”に復帰  (2) 第7篇「資本の蓄積過程」第21章「単純再生産」でも労賃“後払い”を継続II 「賃労働と資本」(1849年)における労賃“前払い” 1.「賃労働と資本」における労賃観――労賃は“労資の勢力”を表わす―― 2.初期マルクス労賃論の批判対象としての古典派の労賃「分け前」論  (1)古典派の労賃「分け前」論  (2)現代にも生きている労賃「分け前」論  (3)労賃「分け前」論に対する初期のマルクスの批判 3 .労賃「分け前」論を批判する際の重要な論拠としての労賃“前払い”   ――初期マルクスの分かりやすい特徴――III 初期の限界をマルクスが克服していく過程(瞥見) 1.「賃労働と資本」において資本・賃労働間で売買される商品は労働2.投下労働価値論の受容・継承・発展 3.経済学批判体系の端緒範疇が商品に確定 4.労働力が商品化する過程の把握 5.「労働力」商品の使用価値 6.「労働力」商品の価値,そして剰余価値 7.『資本論』の新たな視点――価値生産物――IV 『資本論』における古典派の労賃「分け前」論への言及箇所 1.第16章「剰余価値率を表わす種々の定式」中の定式II における言及 2 .第21章「単純再生産」における労賃「分け前」論批判とヨリ高次の労賃“後払い” 3.『資本論』における古典派労賃「分け前」論に対する批判(小括) 4.『資本論』における「賃労働と資本」からの2つの引用の意味V 「賃労働と資本」(1891年版)へのエンゲルス「序言」について【付論】エンゲルスの“物忘れ”

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