戦時体制下のアジア仏教史-金山正好著『東亜仏教史』をめぐって-

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  • センジ タイセイ カ ノ アジア ブッキョウシ : カナヤマ セイ コウ チョ 『 トウア ブッキョウシ 』 オ メグッテ

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抄録

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『東亜仏教史』は1942年12月、理想社より「印度・支那は勿論、広く南北共栄圏に及ぶ佛教史実を考究せる本邦最初の綜合佛教史」として刊行されたもので、2012年12月現在、明治大学図書館には、計二冊が所蔵されている。すでに筆者は、新アジア仏教史シリーズの一冊として刊行された『興隆・発展する仏教』の書評において、本書を『アジア仏教史』『新アジア仏教史』などの戦後に刊行されたアジア仏教史の先駆として取り上げたが、本稿では『東亜仏教史』そのものに焦点をあて、内容構成や時代背景を中心に、周辺的な事柄なども含めて紹介していきたい。『東亜仏教史』以前の仏教史 我が国で、仏教史の名を冠する書物が流布し始めたのは、1890年ごろのことである。

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