グランヴィル・バーカーによるアンサンブル演技の創造-伝統と革新のあいだのシェイクスピア上演-

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  • グランヴィル バーカー ニ ヨル アンサンブル エンギ ノ ソウゾウ デントウ ト カクシン ノ アイダノ シェイクスピア ジョウエン

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説明

一九六七年に刊行されたローレンス・オリヴィエ(一九〇七~八九年)、ジョン・ギールグッド(一九〇四~二〇〇〇年)ら俳優へのインタヴュー集の序文には、次のようなくだりがある。一九六三年の国立劇場設立までに「スターが自分の才能を使いながら、すすんでアンサンブルの一部となる演技は完全に確立されていた」。これは英国演劇のアンサンブルが、スターという突出した存在を抱えながら、逆に演技全体の調和を目指すというアンビヴァレンツと不可分であり、それが一つのタイプとして定着したという見方である。インタヴューにおけるスター俳優たちの証言によって、序文の見解の妥当性がここでは示されている。しかし、そうであるなら、英国演劇におけるアンサンブル演技はいったい、どのように発展し定着に至ったといえるだろうか。

収録刊行物

  • 文芸研究

    文芸研究 107 75-91, 2009-02-10

    明治大学文芸研究会

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