予算の制約と公共投資計画

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  • ヨサン ノ セイヤク ト コウキョウ トウシ ケイカク

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公共資本が生みだす便益は長期間にわたる流れを構成するから、その便益の比較は異時点のあいだにおいてもおこなわれる。そのような公共投資の最適化の規準を求めるにあたって、われわれはさまざまな要因を考慮に入れる。すなわち、危険や不確実性の要因もそれであり、また適当な割引率を選択する必要がある。さらに、通常、予算という形での制約条件をともなうから、この点をも考慮に入れなければならない。政策当局の側でも、最善の状況を想定したうえで最良の成果をおさめようとして行動することはまれである。むしろ、当局はさまざまな制約に直面しながら、たとえば経済的な福祉の向上といった目的の達成に努めなければならないのである。

Journal

  • 明大商學論叢

    明大商學論叢 52 (7-8), 125-145, 1969-10-10

    明治大学商学研究所

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