患者特異的シミュレータの研究開発と手術の数値化

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タイトル別名
  • RESEARCH AND DEVELOPMENT OF PATIENT-SPECIFIC SIMULATOR AND QUANTIFICATION OF SURGERY

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抄録

医工連携,産学連携研究として,患者特異的腹腔鏡手術シミュレータの開発を行った.手術予定患者の術前CTから3 Dデータを抽出し,シミュレータに入力することでシミュレータ内に患者腹腔内が再現され,術前にリハーサル手術を行うことができる.シミュレータは腹腔鏡手術を模擬できる.鉗子の動きに対して,リアルタイムで臓器が変形し手元に臓器の抵抗をフィードバックする.トロカーを任意の位置に設定して腹腔内を観察できるトロカーシミュレーションも可能である.シミュレータはバーチャルリアリティー技術を使ったもので,シミュレーションには手術の数値化が必要である.シミュレータ開発の過程で手術を数値化する取り組みを行った.腹腔鏡手術における鉗子のスムースな動きの指標や臓器や鉗子に加わる力の測定についての知見も述べる.

収録刊行物

  • 横浜医学

    横浜医学 74 (1), 15-23, 2023-01-30

    横浜市立大学医学会

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