浮力の原因を正しく理解する教材開発に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • フリョク ノ ゲンイン オ タダシク リカイ スル キョウザイ カイハツ ニ カンスル ケンキュウ
  • Study on Development of Teaching Materials to Understand the Causes of Buoyancy Correctly

この論文をさがす

説明

本研究は,生徒が浮力を物体が押しのけた液体の重さ(アルキメデスの原理)の丸暗記ではなく,水圧の差であることを理解するための実験教材の開発及び学習計画の立案を行い,中学校の理科授業を通して,その有用性を検証したものである.その結果,以下の3点が明らかとなった.1) 生徒は,浮力の特性を学んだ後,深さにより生じるゴム膜の凹み距離の変化を探る原因追究型の学習を通して,浮力が水圧の差に起因することを理解し,その理解は2ヶ月後も継続していた.2)生徒は,実験や考察といった活動を浮力の原因が理解できる理由と考えていた.3) 生徒は,水圧を数値化して具体的に,体感できることから,使用教材は有用であると考えていた.以上のことから,本研究で開発した教材及び原因追究型の学習展開は,浮力の原因を正しく理解するために有用であることが示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ