フザリウム属由来アラビアガム側鎖末端分解酵素の構造機能解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Structure-function analysis of Fusarium oxysporum enzymes that degrade terminals of gum Arabic side-chains
- フザリウムゾク ユライ アラビアガムガワ クサリマッタン ブンカイ コウソ ノ コウゾウ キノウ カイセキ
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説明
我々は,アラビアガムの糖鎖側鎖末端に位置するキャップ残基α-L-Rha-1,4-β-D- GlcA(Rha-GlcA)を分解する2種の新規酵素(FoBGlcAおよびFoRham1)をFusarium oxysporum 12S株から単離した。FoBGlcAはRha-GlcAを遊離する新規な基質認識を持ち,糖質加水分解酵素ファミリー79(GH79)に分類される4-O-α-L-ラムノシル-β-D-グルクロニダーゼであることが明らかになった。また構造解析の結果,サプサイト-2付近の特徴的なループ構造が本酵素の二糖認識に重要であることが示唆された。FoRham1はRha-GlcAを加水分解するGH145にホモログ配列が存在していたが,L-ラムノース-α-1,4-D-グルクロン酸リアーゼであることが判明し,前述のFoBGlcAによって遊離されるRha-GlcAに最も高い触媒効率を示した。FoRham1の触媒残基はGH145には保存されておらず,多糖リアーゼファミリー24(PL24)とPL25の触媒残基と一致した。これらの結果に基づき,FoRham1は既存のGH145と共に新設のPL42に分類された。
収録刊行物
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- 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience
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応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience 12 (2), 99-107, 2022-05
東京 : 日本応用糖質科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050858518835757568
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- NII書誌ID
- AA12509099
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- ISSN
- 21856427
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- NDL書誌ID
- 032265495
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ