パッションフルーツの奇形花(直立型花)の発生原因の研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the cause of malformed flowers of passion fruit ‘Tainou 1 go (台農l号)’
  • パッションフルーツ ノ キケイ カ(チョクリツガタ カ)ノ ハッセイ ゲンイン ノ ケンキュウ

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説明

パッションフルーツ‘台農1号’は,ムラサキクダモノトケイソウ同様に人工授粉を行っても結実しない奇形花が発生する。その原因として,栽培時の遮光率の違いでは有意な差はみられなかった。同じ樹冠面積で葉面積に30%の差がある場合,奇形花率に差は無かったが,葉面積が少ない年は奇形花の発生時期は開花早期からと早まった。摘葉して葉面積を減少させても奇形花は必ず発生する訳ではなく,無摘葉でも着果させると奇形花が発生した。また,着果負荷をかけた場合,摘葉の程度が高いほど奇形花の発生率が高くなったことから,光合成生産物の競合が示唆された。窒素施用量を慣行の20kg/10aの2倍(40kg/10a)にすると,SPAD値が優位に高く,葉色が濃くなり,奇形花発生時期が遅延され,発生率も低下した。

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