Breeding and characteristics of a new strawberry cultivar, 'Tamahime'

Bibliographic Information

Other Title
  • イチゴの新品種‘珠姫(たまひめ)’の育成とその特性
  • イチゴ ノ シン ヒンシュ'シュヒメ(タマヒメ)'ノ イクセイ ト ソノ トクセイ

Search this article

Abstract

‘珠姫’は2014年に奈良県農業研究開発センター育成の系統22-19-1に‘まりひめ’を交配して得られた実生個体から選抜されたイチゴの新品種であり,2019年に品種登録出願し,同年に出願公表された。‘珠姫’の特性を‘アスカルビー’,‘古都華’と比較すると,以下の通りである。1.花芽分化期は‘アスカルビー’,‘古都華’より遅く,9月下旬である。2.促成栽培作型における総収量は‘アスカルビー’と同程度で,‘古都華’と同程度以上である。3.平均果重は26g以上で‘アスカルビー’や‘古都華’より明らかに大きく,総収量に占める30g以上の果実割合が50%を上回る。4.糖度は‘アスカルビー’と同程度で‘古都華’より低く,酸度は収穫期間を通していずれの品種よりも低い。果実硬度は‘アスカルビー’より高く,‘古都華’と同程度か高い傾向にある。5.食味アンケート調査により,‘珠姫’の食味を高く評価する人が,おおよそ4~10%の割合で存在することが判明している。6.子株の発生は,‘アスカルビー’と同程度で,‘古都華’より多い。7.萎黄病,うどんこ病および炭疽病のいずれに対しても抵抗性を有しない。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top