グイマツとニホンカラマツにおける葉緑体 : ミトコンドリア変異検出マーカーセットLgLk-CMVの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of chloroplast and mitochondrial DNA markers for detecting genetic variations in Larix gmelinii var. japonica and L. kaempferi, named LgLk-CMV
  • グイマツ ト ニホンカラマツ ニ オケル ヨウリョクタイ : ミトコンドリア ヘンイ ケンシュツ マーカーセット LgLk-CMV ノ カイハツ

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抄録

北海道で利用の進むニホンカラマツ(Lk)やグイマツ(Lg)の育種を推進するためにも,交配次代を含めた育種素材について,樹種を含めた遺伝情報の確認・整理が求められる。そこで,同属でそれぞれ父性,母性遺伝する葉緑体とミトコンドリアゲノムを対象とし,48座の変異検出マーカーセットを開発した。既知の配列情報を基に変異を選出し,LkとLg内の種内変異を検出するため,それぞれ葉緑体上の33座と8座を,樹種判定に用いる種間変異を検出するために葉緑体上の5座,ミトコンドリア上の2座を設計した。これらのマーカーについて,系統の確かなLk 24個体,Lg 7個体,交雑第一世代16個体の計47個体を用いて多型性を評価したところ,32座に多型が検出され,Lk側で15,Lg側で7ハプロタイプが検出された。また,両親樹種の判定の正答率は100%であった。カラマツ属育種素材の樹種確認や系統の遺伝的な類縁関係の評価を同時に行う上で,本マーカーセットは有用と考えられた。

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