動水圧を利用した超高圧ホモジナイザーによる大豆タンパク質分解物摂取は肥満・高血圧自然発症ラット(SHR/NDmcr-cp)の肝臓中の脂質蓄積を改善するとともに血圧上昇を抑制する

書誌事項

タイトル別名
  • Intake of soy protein degradation products derived through an ultra-high homogenizer using dynamic high pressure improves hepatic fat accumulation and blood pressure in spontaneously obese and hypertensive rats (SHR/NDmcr-cp)
  • ドウスイアツ オ リヨウ シタ チョウコウアツ ホモジナイザー ニ ヨル ダイズ タンパクシツ ブンカイブツ セッシュ ワ ヒマン ・ コウケツアツ シゼン ハッショウ ラット(SHR/NDmcr-cp)ノ カンゾウ チュウ ノ シシツ チクセキ オ カイゼン スル ト トモニ ケツアツ ジョウショウ オ ヨクセイ スル

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抄録

大豆に動水圧を利用した超高圧ホモジナイザー処理をすることで大豆タンパク質を改質した(DHP-SBP)。SDS-PAGEの結果,DHP処理は大豆の主要タンパク質であるβコングリシニンのバンド面積を約40~54%減少させ,一部のグリシニンのバンドを検出限界として消失させ,タンパク質構造全体へ影響を与えることを確認した。そこで,DHP-SBPの機能性を評価するために自然発症肥満・高血圧ラット(SHR/NDmcr-cp)にDHP-SBP添加飼料を給餌した。DHP-SBP群では,対照群(CTL),大豆粉末添加群(SBP)と比較して肝臓中の総脂質重量,総コレステロールが有意に低下し,SBP群との有意差はないものの肝臓中の中性脂肪も低下する傾向が見られた。DHP-SBP群は肝臓組織のOil Red O染色においても脂肪化の進行を示さなかった。加えて,DHP-SBPでは血圧上昇抑制効果も認められた。このことからDHP-SBPは肝臓での脂肪蓄積を抑制するとともに,血圧上昇を抑制することが明らかとなった。

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