ブルーギル肝臓中のシステインジオキシゲナーゼ活性測定のための酵素の性状に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Characterization of cysteine dioxygenase in the liver of bluegill Lepomis macrochirus for the determination of enzyme activity
  • ブルーギル カンゾウ チュウ ノ システインジオキシゲナーゼ カッセイ ソクテイ ノ タメ ノ コウソ ノ セイジョウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

内部標準物質としてホモシステイン酸(HCA)を用いたOPAプレラベル-逆相HPLC法により,酵素反応によって生成するシステイン酸(CA)とシステインスルフィン酸(CSA)の量を測定して,ブルーギル肝臓中のシステインジオキシゲナーゼ(CDO)の性状を調べた。HCAは,陽イオン交換カラム上を交換樹脂に吸着することなく回収され,OPAプレラベル-逆相HPLCによる分析では,CSAから少し遅れて溶出した。一方,ブルーギルのCDOが最大のCAとCSAの生成を示す基質濃度や反応pHは,哺乳類のそれと酷似していたが,その至適温度は27℃と低かった。また,ヒドロキシルアミンやFe2+はアミノ酸の生成に大きく影響し,それぞれの濃度が1.0mMと0.05mMの時にCAとCSAの生成が最大となった。さらにMes緩衝液よりもリン酸緩衝液中で多くのアミノ酸が生成したが,NAD+とバソクプロインジスルホン酸は,CAとCSAの生成に影響しなかった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 69 (4), 299-305, 2021-12

    津 : 日本水産増殖学会

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