被覆網を用いたアゲマキ放流条件の再検討

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タイトル別名
  • Re-examination about the release conditions of juvenile clam, Sinonovacula constricta, using the covered net
  • ヒフクモウ オ モチイタ アゲマキ ホウリュウ ジョウケン ノ サイケントウ

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説明

佐賀県ではアゲマキの資源回復に向け,1996年から種苗生産・放流技術開発に取組み,2013年までに放流に適する条件の把握など,一定の技術を確立した。しかし,この放流に適する条件下の干潟は県内に少ない状況であった。そのような中,放流後に被覆網を施すことにより,生残率が飛躍的に上がることが確認された。そこで,放流後に被覆網を用いた時の放流適地の条件(地盤高,含水率,気温)について再考した。放流試験は8地先25地点で実施し,放流からおよそ半年後の7月に,太良町牟田を除く多くの地点でおよそ100個/m2以上の生残となった。生残状況と放流地の条件を再検討した結果,被覆網を用いることにより,含水率が80%以下の干潟域でも生残することがわかり,放流可能な干潟が大きく広がった。今後,この技術を応用し,資源回復をより加速化させることができると考えられる。

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