短命県返上に向けた「食育」の取組み ―青森県における食育推進事業からの展望―

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厚生労働省が公表した2020年の都道府県別生命表では青森県の平均寿命は男性79・27歳、女性86・33歳であった。またもや全国最下位である。県は「短命県」返上に向けた施策に力を入れているが、厳しい結果となった。短命の原因は喫煙率や飲酒率が高いことや 塩分の過剰摂取、肥満率が高く、野菜の摂取率が低いことなどの生活習慣が問題視されている。そのうえ健(検)診率が低迷しているため疾病が発見されにくく、がんや脳血管疾患、心疾患等の生活習慣病での死亡率が高い。特に働き盛りの壮年期の人たちにその傾向がみられる。しかし、数字だけをみれば、わずかながらも平均寿命は延びている。決して何もしていないわけではなく、様々な策を講じているのだけれど、大きな成果として表れてこない。そこに原因があると考え、今回は県民が主体となっている活動を紹介し、短命の改善につなげる。

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