書誌事項
- タイトル別名
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- Kant’s Theory of Substance as seen in the “Analytics of Principles” of the Critique of Pure Reason ―Reading Back from the Third Analogy to the First Analogy―
- 『 ジュンスイ リセイ ヒハン 』 ゲンソクロン ニ ミラレル カント ノ ジッタイロン : ダイサン ルイスイ カラ ダイイチ ルイスイ オ ヨミカエス
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抄録
実体概念は古来より哲学・形而上学の中心に置かれてきたが,カントの批判哲学においても,それは重要な役割を担っている。ところが,その実体概念が集約的に論じられている『純粋理性批判』原則論の「第一類推」の内容を正確に理解することは,きわめて困難である。そこで本論考では,実体間の相互作用の原則を扱った「第三類推」の内容を先立って検討することをもって,「第一類推」を解釈するための準備的考察とする,という戦略をとった。これによって,カントの実体概念に関する無用な誤解を防ぐとともに,統一的で明確な実体概念を取り出すことができた。それによれば,実体は恒存的なものとして,時間の代行者の役割を果たすとともに,事物の変化の主体・担い手としての役割を果たすという,二重の機能をもつが,その二つの機能が統合的にはたらくのは,自然科学的経験のレベルにおいてのみであることが究明された。それと同時に,そうした実体概念によっては,時間の不可逆性を表すことができないという,カント実体論の限界が露呈し,こうした欠落を補うべく,新たな実体概念を模索する試みが示された。
収録刊行物
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- 拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究
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拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 49 1-28, 2023-03-25
拓殖大学人文科学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050858674107277824
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- NII書誌ID
- AA11300883
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- ISSN
- 13446622
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- NDL書誌ID
- 032807358
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL