幼児の援助要請の判断・手段とその理由 : 「気になる子ども」に着目して
書誌事項
- タイトル別名
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- Decision, Means, and Reason for Help-Seeking in Preschool Children: “Children of Concern”
- ヨウジ ノ エンジョ ヨウセイ ノ ハンダン シュダン ト ソノ リユウ : キニナル コドモ ニ チャクモク シテ
抄録
本研究では,幼児の問題解決場面の観察を行い,幼児が援助要請を行うのか,援助要請行動を取る場合にどのような方法で援助要請を行っているのか,また,援助要請行動が見られた場合と見られなかった場合のそれぞれの理由を明らかにし,幼児が援助要請に対してどのような意識をもっているのかを明らかにすることを目的とした。その際,「気になる子ども」に着目し,「気になる子ども」の援助要請についても検討を行った。幼稚園に通う3-6歳児(82名)を対象に積木課題を実施した。その結果,援助要請行動は年長児の生起率が低いことが示された。また,年少児は自律性の欲求から,年中児は恥・疑惑の恐れから援助要請行動が抑制されている可能性が示唆された。さらに,年少児の「気になる子ども」に関しては,早い段階での援助要請が行われていた。本研究の結果から,年齢や「気になる子ども」など,それぞれの特徴によって異なる形で援助要請が行われていることが示された。
収録刊行物
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- 鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education
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鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education 74 91-100, 2023-03
鹿児島大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050858690785052032
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- ISSN
- 24359785
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- Web Site
- http://hdl.handle.net/10232/00032473
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB