現代農山村の状況から考えるソーシャルワークの可能性 : 農村ソーシャルワークから,農村福祉学の構築へ

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  • ゲンダイノウサンソン ノ ジョウキョウ カラ カンガエル ソーシャルワーク ノ カノウセイ : ノウソン ソーシャルワーク カラ,ノウソン フクシガク ノ コウチク エ
  • The Possibilities of Social Work Considered from the Current Situation of Rural Villages : From Rural Social Work to Construction of Rural Welfare Studies

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Abstract

農山漁村の暮らしは,精確にとらえられているのだろうか。統計的資料から算出された高齢化率50%のA 集落,という姿と実質とにはズレが生じる場合もあり得る。本稿では,実際にその集落で暮らす住民を「実質集落人口」とした。農山漁村における生活課題として,まず,「お寺のおかれた状況と集落住民に与える影響」,次に「農山漁村の青少年の非行問題」について検討した。その結果,「寺院(宗教)の行方が集落住民の安寧な人生を脅かす可能性があること」と「現代農山漁村に暮らす青少年が抱える問題の不可視性という課題」が明らかになった。これに,第二次ベビーブーム世代が高齢化する「2040 年問題」を併せつつ,農村ソーシャルワークを考え直してみると,補完すべき課題がみあたった。 それが,農山漁村の福祉的課題を捉えていく視座として,社会福祉学を基盤としつつ,農山漁村社会の福祉としてあらためて精確にとらえなおすこと,すなわち「農村福祉学」という試みである。

農山漁村

実質集落人口

第二次ベビーブーム世代の高齢化

農村ソーシャルワーク

農村福祉学

identifier:FO001900011532

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