奢摩他と未至定

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • シャマタ ト ミシ テイ
  • Samatha and Anagamya

この論文をさがす

抄録

『倶舎論』では奢摩他を説明する際に心一境性が取り上げられ、奢摩他の本義である「心の寂静」にまつわる捨(upeks. a)の性質に言及しない。そこで、本稿では静慮の法相を紐解き、『倶舎論』における奢摩他の成就は未至定の獲得が意図され、奢摩他の特徴である寂静性は「捨」という未至定の特徴として付与されていることを明らかにした。その上で説一切有部の修行体系の源泉が「四天道経」の四静慮説に有り、有部の断惑論との整合性のために経典に説かれない未至定という階位を設定した可能性を提示した。

四禅

奢摩他

止観

未至定

identifier:BR010700011485

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ