Medico-anthropological Studies for Transgenderlism ‐Narrative Studies on Transgenders post Reassignment Surgery-

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  • トランスジェンダーの医療人類学的研究 -性別適合手術による性別違和感の語りの変容-

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Gender Dysphoria(トランスジェンダー、旧:性同一性障害)に疾患としての根拠を求めるような生物学的還元主義を当てはめ、障害でもないGender Dysphoriaに疾患性と疾病分類を与え医療化する事で、逆に[疾患]として地位が高められ当事者達は水を得た魚の様にそこによりどころを求めようと増々医療を求めるようになる。結果、医療と患者がスパイラル構造となって病を作り上げていく構造がある。スティグマの回避と苦悩の癒しを目的とした装置としての医療化は、性同一性障害を医療に取り込み[患者]を癒すためのグローバルな巧妙な方法となり、疾病のようにローカルな文脈ではもはや語れない。本論文は近年増え続けるトランスジェンダーをケアするための基礎となる病態論についてフィールドワークをもとに当事者の性別違和感の変容を医療人類学的に分析することで性別違和感の理解と看護ケアのための基礎知識を提供し当事者の福祉に役立つことを期待して執筆されたエスノグラフィーである。(著者抄録)

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