文化的実践をとらえる類型枠の再検討と「文化価値創造」と解される取り組みの事例報告 : 先行実践と南丹市立美山小学校の実践「美山学」

書誌事項

タイトル別名
  • ブンカテキ ジッセン オ トラエル ルイケイワク ノ サイケントウ ト 「 ブンカ カチ ソウゾウ 」 ト ホグサレル トリクミ ノ ジレイ ホウコク : センコウ ジッセン ト ナンタン シリツ ビサン ショウガッコウ ノ ジッセン 「 ビサンガク 」
  • Reexamination of the typological framework that captures cultural practice and a case report of efforts interpreted as “creating cultural value” : Preceding practice and the practice of Miyama Elementary School in Nantan City,“Miyamagaku”

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抄録

本小論では,文化を基軸とする実践の類型枠を再検討し,特に地域社会と連携した協働的な推進体制を構築した実践の中から,「文化価値創造」と解される事例を紹介している。具体的には,文化を基軸とする実践の類型枠を提案した先行研究の課題をふまえ,新たに「文化理解」「文化形成」「文化創造」「文化価値理解」「文化価値形成」「文化価値創造」と分類した。そして,それぞれの説明枠を検討した上で,特に「文化価値創造」と解される南丹市立美山小学校の実践「美山学」を紹介した。第 6 学年の「美山の未来を考える」では,地域にある伝統文化・生活文化を地域社会の現状と課題との関連から認識した上で,そこ未来志向の新たな価値を見出し,自ら社会に参画すべく表現しているところにその特徴を見出すことができる。このような「文化価値創造」型の実践は,社会が普遍化し地域社会や地域文化が埋没していく傾向にある現代において,さらにその推進が求められる実践である。

文化学習

社会科教育

総合的な学習の時間

南丹市美山町

identifier:SH001000011580

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