デンマーク戦争(1625-29)再考 : 国のかたちという視点から

機関リポジトリ オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Rethinking the Danish intervention in the Thirty Years War : The shape of the early modern state

この論文をさがす

抄録

type:Departmental Bulletin Paper

本稿は近世における「国のかたち」をめぐる問題と三十年戦争の関わり合いを明らかにすることを目的とする。近年の研究が強調するように、近世の国家は均質で一枚岩のような政体ではなく、多様な地方政体が独自の法や慣習を維持しつつ集塊するパッチワーク状の政体だった。1625~29 年のデンマーク戦争と呼ばれる局面は、そうした近世国家の特質を理解するための好例といえる。本稿ではデンマーク王クリスチャン四世が三十年戦争に介入するまでの経緯と戦局の推移、そして帰結を「国のかたち」という視点から再考し、デンマーク王家と神聖ローマ帝国の結びつきやそれぞれの政体の複合的な特質を戦争という具体的な状況と連関させて明らかにした。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ