魚類の味蕾の分布に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of Taste Buds in Fish
  • ギョルイ ノ ミライ ノ ブンプ ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

真骨魚類の味蕾は触鬚を含む口外の体表にも分布している。触鬚での味蕾の分布が摂餌生態を反映していると考えられる例がある。今回は触鬚を有するコイ目の三種(コイ、ゼブラフィッシュ、ドジョウ)およびナマズ目の二種(ギギ、コリドラス)の魚を材料として、触鬚の味蕾を蛍光抗体法によって標識して観察した。その結果、コイ、コリドラス、ドジョウの触鬚では味蕾が吻尾および内外側に一様に分布することが明らかとなった。一方、ゼブラフィッシュとギギの触鬚では、味蕾は前方に多くて後方で少なく、側面部にほとんど分布していなかった。このことから、同一の目の魚種同士でも触鬚の味蕾の分布は異なっている場合があることが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ