2020年3月網走川アイスジャムの現地観測と発生危険箇所の抽出
抄録
2020年3月にまとまった降雨と気温上昇により網走川でアイスジャムが発生した.このアイスジャム現象について,既存施設の複数のCCTV画像により,河氷の破壊,流下,堆積,決壊,再流下,再堆積が撮影された.津別観測所におけるCCTV画像からPIV解析を用いて河氷の流下速度を算出し,現象の解明を試みた.アイスジャムスケールを求め,実際のアイスジャム発生箇所と比較を行った.本研究の現地観測により,CCTVによる画像から,河氷の流下速度はアイスジャムの堆積時に最大値2.7m/s,決壊時に最大値3.5m/sであり,決壊時の方が速いことが分かった.また,実際のアイスジャム発生箇所を,アイスジャムスケールにより抽出出来ることを確認した.
収録刊行物
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- 河川技術論文集
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河川技術論文集 28 391-396, 2022-09
土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050859912479458048
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB