4モーラ名詞から見るやんばるヤマトゥグチのアクセントの記述と分析-本部町山里を例に-
書誌事項
- タイトル別名
-
- How do Yamatoguchi accents vary across Okinawa? A preliminary survey and analysis of four-morra nouns in Yamasato,Motobu
この論文をさがす
説明
本論文は、沖縄本島内で話されているヤマトゥグチのアクセント差の解明に向け、調査で得られたデータからアクセント体系の予備的考察を行うものである。まず、予備調査として行った無意味語を使用した調査結果を示し、ヤマトゥグチ話者自身が考える方言の地域差がアクセント差であることを示す。さらにその地域差を明らかにするために、沖縄県本部町山里出身のインフォーマントから得た4モーラ名詞のデータを提示し、中南部のヤマトゥグチとは異なる中心的な3つのパターンを記述する。3つのパターンとは、①全体を通して低ピッチでかつピッチ変動がないもの、②最終音節のみが高いもの、③初頭音節直後にピッチの下がり目があるものである。これらの結果から、本部町山里のヤマトゥグチの4モーラ名詞では、少なくとも3つ以上のアクセントを認める必要があると結論付けた。巻末には付録として435語の名詞と当該名詞を枠文に入れた際のピッチパターンを収録した。本論文は沖縄本島内のヤマトゥグチのアクセント体系の多様性解明に向けた基礎研究として位置づけられる。
収録刊行物
-
- 環太平洋地域文化研究
-
環太平洋地域文化研究 (4), 1-14, 2023-03-31
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050860222033262336
-
- ISSN
- 24357510
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB