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- 新開, 潤一
- 近畿大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Wage Stagnation and Structural Changes in Japan
- ニホン ノ チンギン テイタイ ト サンギョウ コウゾウ ヘンカ
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抄録
[要旨]1990年代以降,日本では賃金が上昇していない。本稿では,労働生産性と平均賃金の成長率に対して要因分解を行い,生産性成長が賃金成長をもたらさなくなった要因について分析する。分析結果から,1990年代以降,製造業における生産性の伸び鈍化や,多くのサービス産業でのマイナス成長が,経済全体の労働生産性成長を鈍化させていた。産業間の雇用シフトに関しては,1990年代以降,相対的に生産性の高い産業への雇用シフトが見られなくなった。平均賃金に関しては,2000年代以降,多くの産業で平均賃金が低下しており,さらに相対的に賃金の低い産業への雇用シフトが経済全体の平均賃金を押し下げていた。
収録刊行物
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- 商経学叢
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商経学叢 70 (1), 263-280, 2023-07-31
近畿大学商経学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050860255302968832
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- NII書誌ID
- AN10437975
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- ISSN
- 04502825
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- NDL書誌ID
- 033073623
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- KAKEN