日本体育大学クリニックにおける再生医療・多血小板血漿療法の実際

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Regenerative medicine and platelet rich platelet plasma therapy in NSSU clinic : clinical experience
  • ニホン タイイク ダイガク クリニック ニ オケル サイセイ イリョウ ・ タケッショウバン ケッショウ リョウホウ ノ ジッサイ

この論文をさがす

抄録

PRP 療法は,自己末梢血を遠心分離して得られる血小板を局所に投与することで,多数の成長因子やサイトカインによる組織修復作用や抗炎症作用を使用したBiologics の一つである。日本体育大学クリニックにおける再生医療・多血小板血漿(以下PRP)療法の実態についてについて分析を行った。 調査対象は,PRP を開始した2020 年2 月から2022 年12 月までに当院に来院しPRP 療法を行ったのべ1120 名とした。PRP の投与部位は,関節内670 例(61%),関節外450 例(39%)であった。PRP の種類はACP 1050 名,PFC-FD 70 名だった。患者の詳細は,男性574 名と女性546 名,一般800 名,大学生157 名,プロ63 名,高校生58 名,実業団21 名,中学生21 名であった。PRP 投与部位別では,膝関節69%,肘関節10%,大腿部5.4%,足関節5.4%の順で多かった。損傷タイプ別では,関節炎・軟骨炎が59.7%,腱炎11.8%,筋損傷7.1%,靭帯損傷15.2%の順で多かった。学内のみならず学外の患者が多くを占めていた。当院におけるPRP の治療経験と良好な成績から筋肉・靱帯・腱損傷・関節内疾患に対しPRP 療法は安全かつ有効な治療法であり,自然経過より早期スポーツ復帰ができる可能性が示唆された。

研究資料

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ