物体検出技術を用いたバレーボールの試合分析支援システムの試作

抄録

現在,スポーツの分野では様々な用途で ICT の活用が進んでいる.バレーボールも ICT が活用されているスポーツの1つである.バレーボールではタブレット端末を用いてアナリストがデータ分析ソフトで入力したデータが監督の端末に送信され,試合中にリアルタイムにその結果を用いて戦術の検討を行っている.また試合外でも自分たちの試合を分析してその結果に基づいて練習メニューを考察している等,データ分析を行うことは練習の効率や試合の勝率に大きく影響するため重要なものになっている.しかし,現在の分析は手作業で行っているため,データ入力等に時間や人手がかかる.そこでデータ分析を自動化できれば,アナリストのデータ入力や分析の負担を減らすことが期待できる.本研究では物体検出技術を用いてバレーボールの試合動画から動作判定を行い,さらに判定された動作から 1 セット分の試合データ分析を行うシステムの試作を行った.また画像処理だけでは動作の誤判定が起きる場合があるため,バレーボールの試合の状況を鑑みた誤判定除去機能を実装し,その評価を行った.

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