二次元コードによる安全でオフライン実行可能な暗号鍵共有
説明
対称鍵暗号の鍵を安全に共有することは安全な情報通信を行う上での基本要件であるが,能動的・受動的攻撃の両方に対し安全で,専門知識等を必要とせず誰でも簡便に実行できる鍵共有の技術は,未だ実現されていないと考えられる.これに対処するため,スマートフォンのディスプレイとインカメラを用い,QR コードにより情報を符号化して送受信する可視相互通信の仕組みを構築し,そのうえで暗号鍵の共有処理を実行することを検討する.本研究では,はじめに,QR コードのディスプレイ表示によるデータの送信とカメラ読み取りによるデータ受信を行うスマートフォンアプリケーションを実装し,その通信性能を評価する.また,鍵共有の手段として楕円曲線 Diffie-Hellman 鍵共有法を採用し,可視相互通信系の上で実装して,鍵共有の完了までに必要となる時間等について評価を行う.一連の評価結果から,2端末間での暗号鍵共有を安全,簡便で効率よく実現できることを示す.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2023論文集
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マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2023論文集 2023 1239-1246, 2023-06-28
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050860532220399744
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00228096/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB