遠隔地画像診断のための医用画像の個人情報遮蔽と暗号化の試み

この論文をさがす

抄録

インターネットを使って遠隔地画像診断を行おうとする場合,Digital Imaging and Communications in Medicine(以下DICOM)データをそのまま送信すると個人情報がインターネット上に流出してしまうおそれがある.これを防止する目的で,高価な専用機器が開発されているが,ここではそのような機器を使用しないで,全てIBM-PC/AT互換機を用い,医用画像や個人情報の第三者への漏洩を防止できるシステムの構築を試みた.まずスタンドアロンコンピュータでDICOMデータから個人情報のみを選択的に消去するプログラムを作成した.次いでインターネットを想定した模擬回線を設定し,それに接続されたコンピュータで情報を送信し,同時に第3者を想定したコンピュータよりデータの傍受を行った.その結果,DICOMデータから個人情報を選択的に消去したデータを用いる事により個人データの漏洩がなくなることを確認した.さらに128 bit SSL暗号化機能付ファイアウォールでデータを暗号化する事により,第3者には傍受データの復元が困難な医用画像・情報の通信を行うことが可能となった.

本文データはCiNiiから複製したものである。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ