AR型カードゲームのための赤外線カメラを用いた空間的解像度の向上

抄録

光学透過型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた拡張現実(AR:Augmented Reality)技術を,ゲームなどのエンターテインメント領域へ適用する試みが行われている.特に,現実空間で人がモノに触れて移動させながら行うような,人とモノとが相互作用するインタラクティブ型のゲームなどでは,AR による情報投影の際の時間的・空間的解像度が不十分であることから,それらを違和感なく楽しむには課題が存在する.本研究では,インタラクティブ型のゲームとしてカードゲームを対象とし,光学透過型 HMD を用いた AR により,上記の課題を解決しつつ各種情報をカードへ投影する,AR 型カードゲームを提案する.本発表では,特に空間的解像度の向上に注目し,複数センサを用いたセンサフュージョンと,再帰性反射材を利用した AR マーカーによるシステムの精度改善のための検討,および初期実装でのプロトタイプを用いた評価実験から,本提案の効果を検証する.

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